ダンまち 劇場版 2回目はヘスティアで泣く
ダンまち 劇場版、2回目を見てきた。そして、入場特典第2弾のONE LOVEも読破した。ネタバレ全開なので、まだの人はまた改めて。
結果、1回目より泣く!
川崎チネチッタのLIVEサウンドっていう、併設されているCLUB CITTAがプロデュースしている音響にこだわった上映で観てきた。
バトルシーンなど、重低音で迫力が凄かった。最初の低音にはビクっとなったし。
で、ストーリーや大森先生の思いも知ったうえで見ると、また違ったものに感じる。
「ヘスティア推しで!」と周囲から言われた関係上、序盤はヘスティアの喜怒哀楽が楽しい脚本になっている。バイトに遅刻、ベル君とのイチャつき、リリとのケンカ、そしてアルテミスに華麗にスルーされる。見つめあうベル君とアルテミスの間に頭突きで入ってしまい、アルテミスに撫でられるヘスティア。
序盤の元気なヘスティアが、その後の展開とのコントラストを際立たせる。アルテミスの「あーん」に対抗して、リリと一緒にベル君へスプーンをぶち込んでKOしたのが最後の元気なヘスティアかな。ここから表情が曇っていく。
ヘルメスの壮大な覗き作戦にも、水浴びすらしていないヘスティア。ヤリ(矢)を持ち出し、滝つぼに捨てようとしたところをヘルメスに止められる。もうここで涙が出てしまった。神友が何を考え、これから何が起こるのかが分かってしまった。アルテミスを失いたくないし、ベル君にもそんなことさせたくない。
何か他に方法はないのか。問いをぶつけたヘルメスのいつになく真剣な答え、そして慰め。ツラい現実を受け止めるしかなくなっていく。
この映画の見せ場のひとつである、アルテミスとベル君のダンス。もちろん初回もすごく印象に残ったし、挿入歌もいいなと思ったんだけど、2回目に見ると、これはもう涙が止められない。
そう、アフロディーテに何度もしつこく言われ、眷属であるランテたちからも言われた「恋」はこの時に現実になったんだね。1万年分の恋。アルテミスらしい、ホントにキレイな時間が描かれていたと思う。
そして、いよいよエルソスの遺跡に突入するタイミングで、ヘスティアが意を決したように同行することを告げる。それはまるでベル君の背を押す義務を感じているかのように。アルテミスと少しでも長くいられるように。
アルテミスを救ってくれ!あの子は今でも泣いているんだ!
その言葉にベル君が気づかされ、意を決する。大森先生がここから全てを膨らませていったという肝となるシーン。やはり2度目に見ても涙せずにはいられない。声優の松岡さん、水瀬さんの気合の入った演技に改めて感動する。
最後の「僕、強くなりたいです」。舞台挨拶で松岡さんが語っていたが、アニメの1話とは明らかに違う意味というのが、その声を通じて分かる演技になっていたね。後ろから抱きしめるヘスティアも主神になっていたね。
最初は削り過ぎてなかったというオラリオでの冒険者の活躍。オッタル、かっこいいよね。もちろんフィンも。
いろいろ詰め込みたいことがありながら、尺との戦いで限界まで調整したさまざまな要素が、ダンまちの魅力として画面に表れていたかなと思う。2回目もナァーザがしゃべったの分からなかったw
最初にヤリを抜くイベントに登場しているのがアイズとレフィーヤというところが、大森先生がパーティーに入れたかったことの表れなのかな。いつか、アイズも活躍するストーリーが見れるといいな。(メモリアフレーゼで、かもしれないが)
小説のONE LOVEもなかなか良かった。アルテミスがベル君との恋に至る経緯、その意味も深く知ることができる。後半は、メモリアフレーゼで公開していた前日譚に重なっていったね。本編ではランテもレトゥーサも分からん感じだった。冒頭に出てきた、最後に残っていたのが団長のレトゥーサだったのかな。ランテもハーフエルフってのが分かったけど、どれだか分からんかったな。ファミリアクロニクルでランテの物語とか書いたりしないかね。
特典をゲットしたいということで2回見ることにしたんだけど、結果、2回目も少し違った形で楽しめた。LIVEサウンドで行けたのもちょうど良かったし。
初めてムビチケというものを買って、使い方も分かったし。知ってたらもっと早く買ったんだけどね。今のところこれ以上行く予定はないので、夏のアニメ2期を楽しみにしたい。
大森先生のインタビューでも「11巻が終わってないと本当はおかしい」というくらい、ベル君の実力と乖離しちゃっているので、アニメ2期はそこまで行くのかなー。
メモリアフレーゼ&オラリオラプソディアを楽しみつつ待とうと思う。